筑波民俗学人類学コロキアム 第19回公開合評会(FACT19: The Author Meets Critics)
日時:2023年7月9日(日)14時~16時
会場:筑波大学 東京キャンパス文教校舎 1階 116講義室
*zoomによるハイブリッド開催(オンライン用URLは参加登録時に通知します)
参加登録:https://forms.gle/2YP3nCgxf4wqeWaq8
*対面・オンライン参加いずれの場合も前日までに参加登録をお願いします
問い合わせ:samoto.hidenori.ga@u.tsukuba.ac.jp (佐本)
中村友香著
『病いの会話:ネパールで糖尿病を共に生きる』京都大学学術出版会(2022年)
■著者解題:中村友香(筑波大学)
■講評:吉元菜々子(東京大学/JSPS)、浮ケ谷幸代(相模女子大学名誉教授)
■概要:(出版社HPより)
「なんて無知で無教育な人々か」――阿鼻叫喚の病院の待合室,「完全にすれ違った」医師と患者/家族のやりとり,処方も指導も守らない人々が繰り広げる病いをめぐる「脈絡のない」会話――本書に描かれる事例を,ネパールの身体/社会文化に関する予備知識なく読んだ途端,あなたはそう思うだろう。しかしそれは違う。人々にとって痛く辛い経験は,科学の知識体系や検査数値とはまた別にある。理解し難いその態度は,身体の経験を,〈不器用な〉配慮の中で,皆とひたすら共有しようとする生活実践なのだ。生物医療が急速かつ無秩序に導入された国で,人々が,「共に生き共に死んできた」間身体的な生き方に,COVID-19下の私たちが何を学べるか。医療人類学の挑戦。